家族の命と健康を守るために。高断熱住宅の新基準「HEAT20」とは?

住み香の家づくり

みなさま、こんにちは。
住み香の羽土です(^o^)/

2022年に、断熱・省エネの上位等級が新設されました。
また現在、「こどもエコホーム支援事業」が実施されていますが、その対象となるのは「断熱等級5」以上の住宅。
今日は、断熱等級のお話や補助金と断熱等級の関係などについてお話しします^^

■日本は、住宅性能後進国??
欧米は、“家全体をあたためる”という考え方なのに対し、日本には“コタツなどで暖をとる”という考え方が長く浸透。日本人は、夏は暑く、冬は寒い家が当たり前と考えてきました。昔ながらのお家は、どこからともなくすきま風が吹き込み、冬になるとものすごく寒いですよね!厳しい気候の季節には、つらいのを我慢して過ごすのが当たり前だったため、家の中で熱中症になってしまうし、ヒートショックも起きてしまうのです。最近は特に高齢化も進み、家の中の温度差によって引き起こされるヒートショックは、より一層重大な問題となってきました。また、全国で頻発している大きな災害や異常気象、そして今般のコロナ禍において、以前にも増して住宅性能への関心が高まっています

■住宅性能の世界水準「HEAT20」
そんな中で住み香がご提案しているのは、「HEAT20」グレードの家です。
HEAT20とは、住宅・建材生産者、研究者の有志によって発足された団体が、室内温熱環境がどうあるべきか?を考え、従来の省エネ基準よりも高度なレベルで断熱水準を提唱したもの。

HEAT20にはG1、G2、G3というグレードがあり、北海道は1・2地域、沖縄は8地域などと、全国を1〜8の地域に分け、それぞれに断熱性能の基準を定めています

G1、G2と数字が大きいほど断熱性能が高くなっていくのですが、冬期間の最低室温がおおむね13℃を下回らない性能をG1、15℃を下回らない性能をG2グレードと定めています。

「室温が13℃を下回らない」とは、真冬の寒い夜に、寝る前にエアコンを消しても朝の室温が13℃を下回らないということ。郡上ですと朝方に5℃前後になる家が多いためどれほど快適か、想像に難くありませんよね!

従来の国の最高基準であるZEHが、冬期間におおむね10℃を下回らない性能と定めていることから、国の基準に比べるとHEAT20がいかに厳しい基準を設けているかがわかります。

住み香のある郡上は、地域区分3~5の3区分が混在する珍しいエリアです。
そのため、3地域のエリアで建築する場合には、温暖な地域よりも格段にすぐれた性能が必要となります。郡上でHEAT20の家を建てようと思えば当然のことながらコストはかかりますが、家は家族の大切な命と健康を守るものです。
住み香では現状、お客様のご予算にかかわらず限りなくG1グレードに近い性能を実現できております。

健康のため、快適性のため、さらに住まいの性能を追求したいというみなさまにはG1またはG2グレードに達した住まいのご提供も可能です。

■23年ぶりに断熱・省エネの上位等級が新設
先述の通り、世界的に見ると住宅性能基準において遅れをとっている日本ですが、2022年4月にはZEH水準となる「断熱等級5」と「一次エネルギー消費量等級6」が新設され、さらに同年10月には、「断熱等級6」と「断熱等級7」が新設されました。
これは、HEAT20 の基準に相当します。
民間が先駆けて提唱していた高い基準に、ようやく国の公式基準が追いついたということです。

なお、最大100万円の補助金が受け取れる「子育てエコホーム支援事業」で対象となっているのは、断熱等級5以上の住宅。 


▽子育てエコホーム支援事業についてhttps://www.lixil.co.jp/shoenehojokin/2024/kosodateecohome/

つまり、断熱等級5以上の住宅を建てられる住宅会社に依頼しないと、お得な補助金を受け取れないということです。
また、「一次エネルギー消費量等級(BEI=Building Energy-efficiency Index)」は、基準となるエネルギー消費量(基準一次エネルギー消費量)に対して、新築する住宅のエネルギー消費量(設計一次エネルギー消費量)がどれだけ削減できているか?によってランク付けされるもの。

これまでは10%削減の等級5が最高ランクでしたが、今回20%削減の等級6が新設されました。
長期優良住宅もZEHの基準で認定がなされるため、今後は長期優良住宅を建てられる工務店も、さらに限られてくるかもしれません。そして、このZEHの基準と、先日ご紹介した「BELS(ベルス)」の最高ランク星5つが同等レベル。(https://takahashi-ks.com/blog/15948

住み香では従来より、新断熱等級5、一次エネルギー消費量等級6をクリアした家を建てており、多くのお家でBELSの星5つを獲得しています。
そのため、今回の改正によって対応の変更は必要ありません。

住み香では、断熱等級5はもちろん、断熱等級6程度の住宅であればこれまで通りの対応で十分に建築可能です。

「じゃあ、断熱等級7は?」と思われる方も多いはず。もちろん、コストをかければ等級を1つあげることも可能ですが、例えば窓のアップグレードや外断熱などをプラスすると仮に100~200万円工事費が必要になります。是非一度住み香の見学会などでHEAT20のG1グレード相当のお家の室温をご体感ください。その上で、ご自身の暮らしにより良い性能値が必要かご検討ください。


住み香では、数値だけを追い求めて無駄にお金をかけすぎることなく総合的にいい家づくりをご提案していきたいと思っています。
コスパよく、将来にわたって快適で安心の家づくり。一緒に考えていきましょう!