家づくりコラム
住宅の性能って結局、何を重視したらいい?知っておくべき住宅性能の基礎知識
家づくりコラム
みなさま、こんにちは。
住み香の設計担当、西口です (^o^)/
「家づくりを考え始めたけれど、住宅の性能って何を見ればいい?」
「専門用語ばかりで、よくわからない」
「どの工務店も『うちは高性能』って言うけれど、何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は住宅性能について、「本当に重要なポイント」をわかりやすく解説いたします。ぜひ参考にしてみてください^^

家づくりを検討する際に、必ずチェックしておきたい性能は3つ。
「耐震性能」「気密性能」「断熱性能」です。
■耐震性能
まずは、なんといっても耐震性能です。
日本は地震大国。いつ、どこで大地震が起きても不思議ではありません。
どんなに快適で省エネな家を建てても、地震で倒壊してしまえば元も子もないからです。
「耐震等級2でも、避難所に指定されている学校などと同程度の強度があるので大丈夫」 「耐震等級3はオプションでコストが高くなるので、等級2で十分」
このような説明をする住宅会社もありますが、私個人としてはおすすめできません。
日本の地震リスクを考えれば、耐震性能を軽視する会社を選ぶべきではないと考えています。

また、耐震性能は一般的に耐震等級で示され、多くの会社が最高ランクの耐震耐震3を謳っていますが、ひとつ注意していただきたいポイントがあります。
それは、どんな計算方法で取得した耐震等級3なのかということ。
耐震等級を取得するためには「許容応力度計算(構造計算)」と「性能表示計算」という2つの計算方法がありますが、性能表示計算は簡易的でコストや時間の削減につながるため、多くの住宅会社で採用されています。
一方の許容応力度計算では、全ての部材に対して詳細な検証を行いながら、精密な計算を実施。
コストも時間もかかるため、オプションとして別途費用が必要なことも多いのですが、「本当に地震に強い家」を建てたいなら、許容応力度計算を提案している会社を選ぶことをおすすめします。
▼耐震等級の計算方法について詳しくはこちら
https://takahashi-ks.com/blog/21578
住み香では、全棟で許容応力度計算による耐震等級3を標準仕様としていて、追加費用も一切いただきません。どうぞご安心ください。
■気密性能
気密性能は「C値」という数値で表します。
家全体にどれくらい隙間があるかを示すもので、 数字が小さいほど隙間が少ない=気密性が高い家ということになります。
気密性が低いとどうなるか?
夏は外の暑い空気が、冬は冷たい空気が隙間から入り込み、 エアコンをいくら効かせても快適になりません。光熱費も高くなってしまいます。
C値は少なくとも、1.0以下はほしいところです。
さらに0.5〜0.6以下なら、快適性と省エネ性を両立できている高性能な家といえるでしょう。

住み香では、全棟で必ず工事中と完成前の2度、気密測定を行い、標準仕様でC値=0.2〜0.3を安定して実現しています。
▼気密測定について詳しくはこちら
https://takahashi-ks.com/blog/14788
■断熱性能
断熱性能を一言でいうと、「熱の逃げにくさ」。
家の中の暖かさや涼しさがどれだけ外に逃げにくいかを表す性能で、「UA値」という数値で表されます。
値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が良い家なのですが、断熱性能はその土地の気候に合わせて基準が決められています。
沖縄と北海道では求められる断熱性能が違って当然ですよね。
それを表したのが下図です。

(国土交通省ホームページより)
北海道が1地域で、沖縄が8地域。
同じ等級6を取ろうと思っても、1地域なら0.28以下でなければならず、7地域なら0.46以下でいい、ということになります。
大事なのは、家を建てる場所にあわせた断熱性能がきちんと担保できるかということ。
「この断熱材が何ミリ入ってるから大丈夫です」ではなく、「この地域では冬は最低でもこれぐらいにしかならないし夏はこれぐらいだから、この断熱材はこの厚みでいい」といった説明ができる会社であれば、信頼に値すると思います。
実は、郡上市は全国的にも珍しく、同じ市内に3つの地域区分(3・4・5地域)が混在しています。
つまり、同じ郡上市であっても建てる場所によって求められる断熱性能が変わるということ。
重要なのは、その地域の気候特性を理解し、適切な断熱仕様を提案できる住宅会社を選ぶことです。
住み香では標準仕様でUA値0.45〜0.48程度を安定的に実現しております。
さらに高い性能をご希望の場合は、断熱等級6・7まで対応可能です。
▼高断熱住宅について詳しくはこちら
https://takahashi-ks.com/blog/15737
住宅の性能選びで迷ったときは、まず「安全性」を最優先に考えてください。
どんなに快適で省エネな家でも、地震で壊れてしまえば意味がありません。
その上で、高い気密・断熱性能によって快適性と省エネ性を確保する。
これが、私たちが考える「本当に良い家」です。
住宅性能についてもっと詳しく知りたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
ご相談は無料です^^