<第1回>設計士夫婦の家づくり日記 「敷地に素直に」

家づくり日記

みなさま、こんにちは。
住み香の設計担当、西口です (^o^)/

私たちは夫婦ともに建築士で、住み香の家の設計を担当しています。

『建築士夫婦が提案する“暮らしが豊かになる間取り”』を日々インスタで投稿していますので、ぜひご覧ください^^

▽建築士夫婦 | nishi |間取り(@madori_nishi)
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さて、そんな私たちもいよいよマイホームを建てることにいたしました。

家を建てるにはまずは土地が無ければ…というところですが、

私たちが建築する土地は、大変ありがたいことに祖父母の家が建っていた土地になります。
両親、親戚と相談し私が建築を進めても問題ないと合意をもらうことができました。
私は物心がつく前に祖父母の家で遊んでいたようですが、実際のところ覚えていません。
そんな私でもなんだか懐かしく、同じ家系の方が残してくれた土地に建てられることに感謝をしています。


土地を確認した時は言葉にはしにくいですが、様々な気持ちが混ざり感慨深いものがありました。今後この土地に住まうことの愛着も持つことができています。人が本当に大切にすることは機能や合理性というところではないような…と考えるきっかけにもなりました。

私たちはお施主様と一緒に土地探しをすることも多いのですが、ほとんどの方にとって家づくりも土地探しも人生初の体験です。

そのため、「何を基準に選べばいいのかわからない」「基準は持っているけれど、条件を満たす土地がなかなか見つからない」といったお悩みをよく耳にします。

もし求めるものが「いろんな施設から近い」のような機能やスペックばかりなら、ひたすら条件を比較するだけの作業になってしまいます。

不動産情報の物件概要ばかり見るのではなく、現地に立った時の空気感こそ、本当は一番大切にしてほしいなと思います。

祖父母の家があった土地は北側と東側に道路のある角地。
車通りは多くありませんが、道路の幅は狭いという特徴も。
しかし、南側には一件の家があるだけで開けており、太陽に素直な向きで建築できる条件でした。
私たちは、家と庭、そして家庭菜園も考えておりましたので十分すぎる敷地の広さ、その他の諸条件が揃っておりました。
南側の空は夏には花火も見えるかも?

私たちが設計士として皆さんにも知ってほしい、感じてほしい「暮らし」を表現していきたいと感じる土地でした。

私たちは利便性や合理性というところで土地選びはせず、先祖の方が残したところに根付いていこうという考え方をいたしました。(もちろん予算のこともあります!住宅にも予算が必要でした💦)


前向きな気持ちで土地の選択もしていければ良いですね。

土地の条件は様々ですが、太陽の向き、見える景色、風の向き…その土地の良さ悪さがあります。良さをそのまま活かす事はもちろんですが、悪さを良さに変えていく工夫も施していきます。

この土地に私たちらしい、郡上市らしい、土地に素直な家を建てようと思います。

どのような変化をしていくか楽しみにしていてください。
どんどん発信していきますので興味のある方は今後も見てみてくださいね。